睡眠不足が風邪を悪化させる

睡眠不足が風邪を悪化させる近年のデータで、睡眠時間と風邪の関係が明確になってきていますが、お互いの理由は主に下記の3つの状況(自律神経の混乱、圧力解消の妨げ、免疫力の低下)と考えられています。

自律神経の混乱自律神経とは、自分の意思とは別に身体の機能をコントロールする神経のこと。自律神経には活動を司る交感神経と休息を司る副交感神経があり、この2つのバランスを保つことで人は健康な状態を維持しています。通常、眠っている間は副交感神経が優位になりますが、睡眠の質が低下すると副交感神経にうまく切り替えられなくなり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。自律神経の乱れはさまざまな不調を招き、風邪のリスクも高めてしまうのです。

圧力解消の妨げ
圧力ホルモンとして知られている糖質コルチコイドや副腎皮質刺激ホルモンは、早朝から午前中にかけて分泌が増え、夕方から夜中にかけて低下する概日リズムを持っています。特に圧力ホルモンが少なくなるのが、ノンレム睡眠の中でもより深い「徐波睡眠中」。つまり、眠りが浅いほど圧力ホルモンが解消されにくく、蓄積されてしまうのです。

免疫力の低下
睡眠中は人間の免疫細胞が活発になるのはもちろん、成長ホルモンの分泌も促され、傷ついた細胞が修復されます。つまり、しっかりと睡眠をとって傷ついた細胞が修復されれば、病気に対する抵抗力が強まり、風邪をひきにくい身体になるということ。しかし、裏を返せば寝不足になればなるほど免疫力が低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなってしまうのです。